2011年04月22日 四季の花づくり

四季の花づくり

アサガオを早く咲かす 早川京子  

 パンジーが間延びしたように花茎を伸ばすなど、春花壇を飾ってくれた草花は、花を終えたり、姿を乱したりしてきます。次の夏花壇に備えて、一年草や雑草を引き抜き、片付けをしましょう。チューリップ、スイセン、ヒヤシンスなど春に咲かせた球根は掘り上げて、陰干しをして貯蔵します。球根の掘り上げは、葉が枯れ始めるころにしますが、曇雨天が多くなる梅雨に入る前には終えます。花を終えた後、残った葉で、しっかり光合成をさせて、栄養分を球根にためさせるためです。スイセンは、毎年、新しい球根が中心部にできて増えていき、4年目には一番外側の球根は皮だけになりますので、植え付け4年目ごとに掘り上げるようにします。小さな球根は、翌年植えても、ほとんど花は咲きませんが、植え付けて、大きくすれば、花を咲かせますので、養成して再来年を期待しましょう。  片付けの終わった花壇は、消石灰をまいて土の酸性を中和し、有機質や化成肥料を入れて、耕して、地ごしらえをしておきます。  春まき草花は、日長が短くなると花を咲かせるようになります。例えば、夏の草花の代表、アサガオはどんなに春早く種まきしても、夏至を過ぎないと花が咲きません。それを、早く咲かせる方法があります。子葉が開いたころ鉢植えにしておき、毎日夕方5時から朝8時まで段ボール箱をかぶせ続けて、日長時間を9時間にしてやると、本葉が3枚で花が見られます。  暑さの中でも発芽する草花、マリーゴールド、サルビア、ケイトウなどは、まだ種まきできます。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)