2011年06月01日 四季の花づくり

せっせと草取り、水やりを   早川京子  

 気温が高くなるとともに、雑草の生育は旺盛になり、いつの間にか大きくなっていて驚くものです。7月ともなると、暑い中での作業がおっくうになり、つい草取りを怠りがちになります。特にスギナやドクダミなど地下茎がよく伸びるものには手を焼きますが、とにかく、せっせと取り除くことです。葉が出てきたら、小さいスコップなどを差し込んで茎を切り、抜いて除きます。イタチごっこのように葉を取り除いて、根への養分の供給を断ってやることで、株を弱らせて、枯死に追い込んでいきましょう。  気温の上昇で、土はすぐに乾くようになります。花壇の土の表面が白く乾いたら、たっぷりと水やりをします。鉢物は、土の量が少ない上に、周りからも熱が加わりますので、花壇の土より乾きやすいものですから、留意しましょう。  どんなにしっかりと水やりをしても、夏の日中には、草花の多くは葉がなえて見えますが、これは、植物が葉からの水分の蒸散を抑えるために、気孔を閉じるからです。夕方、気温が下がってくれば、葉はピンとしてきます。  サルビア、マリーゴールド、ベゴニア、ダリアなどは、花付きが悪くなり、草姿が乱れてきたら、思い切って半分か3分の1くらいに切り戻して、秋にもう一度花を咲かせます。  彩りの少ない冬の花壇を飾ってくれるハボタンの種まきは七夕のころから始めます。鉢植えで楽しむなら、1カ月くらい後に種まきすればいいでしょう。でも、種まきがあまり遅く、9月以降にもなると、植物体が小さいうちに低温期に入っていくので、色づきしにくくなります。3カ月くらい先に定植しますが、それまでの間に、本葉3枚くらいのとき、7〜8枚のときなどに2回ほど植え広げて、強い良い苗に仕上げましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)