2012年01月25日 四季の花づくり

種まき期入り、でも慌てずに              早川京子

 各地ともかなり暖かくなってきます。宿根草は、もう根が活動を始め、昨秋種まきして育ててきた草花の苗も再び成長を始めます。新たに種まきをするシーズンに入ってきます。  
 種まき、苗植え付けを予定している花壇の部分を、3月初めごろまでに、地ごしらえをしておきます。消石灰をまき、元肥として有機質やゆっくり効き目を表す緩効性肥料を施して、耕しておきます。  
 種まきは、霜の心配がなくなったころにしますが、よく知られた目安は「桜(ソメイヨシノ)が咲いているころ」といわれています。春の種まき時期は、気温がだんだん上がっていく時期ですし、春まき草花の発芽適期の幅は広いので、慌ててまかなくてもよいでしょう。特に、アサガオ、ニチニチソウ、ケイトウ、ルコウソウなどはかなり気温が高くなっても平気です。  
 発芽後は、急激に成長しますので、双葉から本葉1〜2枚のころ植え広げてやりましょう。株間が密になったままにしておくと、互いに競争して光を求めようとしますので、茎が伸びて、徒長してしまいます。植え広げは仮植え床に、本葉数枚で隣の株と葉が重ならないくらいに数cm間隔で植えるか、ポリポットに植えます。  
 宿根草の植え付けや秋まき草花の定植も、霜の心配がなくなったころにします。  
 宿根草は、前回植えてから3年くらいたって大株になったものを株分けして、植え付けます。根はよく広げて植えましょう。植え付けた株への水やりは、植え付けから根付くまではたっぷり、そして根付いた後は、土の表面が乾いたらやるようにするのがこつです。根付くと葉のつやが変わってきます。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)