2012年03月19日 四季の花づくり

高温好きの種をまく                    早川京子
 
 秋まき、秋植えの草花が華やかに、花壇を飾っている時期ですが、夏から秋の花壇を飾ってくれる草花の種まき、植え付けの時期が続きます。  すでにまいてある草花は、かなり大きくなって、込み合ってきますから、葉が触れ合わない程度に植え広げておきます。これらを植えるための場所の地ごしらえなど準備をしておきましょう。生育スピードが速い時期ですので、遅れないようにしましょう。  
 アサガオやヨルガオ、ケイトウ、ペチュニアなど、発芽に高い温度が必要な草花の種まきは5月上旬が時期です。秋、雁(かり)が渡ってくるころに、鮮やかな赤や黄色に色づくので、「雁来紅」と呼ばれるハゲイトウは、さらに遅くても大丈夫です。ケイトウやハゲイトウは、根が傷つくと生育が悪くなるので、じかまきにするのがいいでしょう。種が細かいので、じかまきではあまり厚まきにしないで、筋まきし、生えそろうころにまず1回目の間引きをし、2回目の間引きは本葉5〜6枚ころにやり、30cm間隔くらいに株間を取ります。複数列に配置するなら、筋まきの列間の距離を40cmくらいにして、まきましょう。クレオメやヒマワリも、移植を嫌いますので、草丈の高さを勘案して、じかまきで育てます。  
 植え遅れた球根類も、早めに植えましょう。  
 コスモス、ゼラニウム、マツバボタン、ブルーデージーなどは、挿し芽の好適期になります。バーミキュライトや川砂など無菌に近い用土を使って、肥料を使わずに挿します。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)