2013年03月25日 四季の花づくり

本格的な春作業始まる                    早川京子  
 
 花壇作業が本格的になる季節がやって来ました。  
 一度植え付けておけば、何年もそのままで、花が見られるので、省力的な宿根草ですが、いつまでも放っておくことはできません。ガーベラ、トリトマなど宿根草で、植えてから3年くらい経たものは、花付きが悪くなっていませんか。昨年夏に、いつもの年より花が少なくなっていたものは、植え替えましょう。時期は彼岸頃からがいいでしょう。芽がたくさんあるものは、1株当たり芽を3芽くらい付けて株分けして、植え替えましょう。今までの場所を避けて植えます。植え付け場所には、十分な完熟堆肥とひと握りくらいの化成肥料を入れておきます。一方、植え替えない宿根草には、春肥を施しておきます。  彼岸過ぎには、一年草の種まき、球根の植え付けをしますが、これからは、気温が上がっていく時期ですので、秋まき、秋植え草花ほど、時期について神経質になることはありません。発芽に高温が必要で、5月初旬頃までに作業を終えればいいものもあります。ただ、どうしても早く花を見たいのが人情ですが、外はまだ寒くても、室内で鉢やプランターに種をまいたり、球根を植えたりして、発芽、芽出しをさせ、暖かくなったら花壇に植え出す、という手を使えば、開花を早められます。  
 秋まきで育苗してきた苗は、霜の心配がなくなったら、徒長していない、良い苗を植え付けます。  
 このように、植え付けたり、まき付けたりする花壇は、早めに耕し、元肥を入れて、準備しておきましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)