2013年06月05日 四季の花づくり

ハボタン、パンジーも種まきで               早川京子

 水やりと草取りに忙しい時期ですが、ハボタン、パンジー、それに春早くから、長い期間にわたって花を見せてくれるデージー(ヒナギク)やクリサンセマムなどは種まきができます。  
 ハボタンやパンジーは、苗で買ってきて植えるのが普通になってしまいましたが、種まきから育てるなら、7月から始めます。ハボタンはいつまいても育ちますが、暮れから正月に程よい大きさで見栄えの良いものにするなら、七夕頃にまきます。本葉2〜3枚のときと7〜8枚のときに植え広げて根張りを良くして、丈夫な苗に育てましょう。9月以降にまくと、小さ過ぎるし、葉が色づかなくなります。パンジーの種まきは少し涼しくなってからの方が発芽は良いのですが、早くまけば早く咲きますので、やってみてはどうでしょうか。  
 秋まきではありませんが、アサガオ、ヒマワリ、コスモスなど短日で花を咲かせる春まき草花を今からまくと、草丈が低いうちに花を咲かせます。ただ、植え替えている期間が取れませんので、じかまきにして少し株間を狭くした間引きで対処します。  
 花後に株分け、植え付けしたアヤメやハナショウブは根付いて、新しい葉が伸びてくる頃です。これを充実させることが来年、良い花を咲かせることにつながります。緩効性の化成肥料を今月に1度施し、1カ月後にもう1度同じものを施しましょう。夏は、頻繁に水やりをしますので、株の周りにばらまいておけばいいでしょう。
 苗作りをしている菊は梅雨明け前に、花壇に定植します。  
 すでに花を咲かせているサルビア、ベゴニア、コスモスは、草姿が乱れてきた頃、半分くらいに切り戻して、秋の開花を待ちましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)