2013年07月04日 四季の花づくり
茂り過ぎるマリーゴールド 早川京子
春まき草花の中でも丈夫さではトップクラスのマリーゴールドは、夏の暑い間は茎葉だけがよく茂って、花を見せず、「肥料をやり過ぎたのかな?」と心配になるものがあります。こんな様子のものは、フレンチ種で、夏の終わりから花を見せ始めます。この性質を利用して、茎を適当に間引きして、川砂か赤土に挿し芽して苗を作り、植え付ければ、花の見られる秋の花壇の面積が広がるというものです。
冬の花壇を飾るハボタン、早春からの花壇を彩るパンジーやデージー(ヒナギク)は、見応えのある葉や花を見せてくれる季節とは反対の酷暑の季節から作業に取り組みます。
ハボタンはいつでも発芽しますが、8月上旬から中旬にかけて種まきして育てるのが、ほどよい大きさで色づく季節を迎えます。本葉2〜3枚と7〜8枚の頃に移植しておいて、9月初めに定植します。
パンジーは一般的には9月末に種まきしますが、早まきすれば早く花が咲きますので、8月下旬からまいてみましょう。種が細かいので、種まきした鉢は水を張った洗面器などに漬けて、下から水を吸い上げて灌水(かんすい)します。種まき後は、風通しの良い、涼しい場所に置きます。
デージーも今月まくと、早春どころか、12月から開花が期待できます。
ダリア、サルビア、早く咲いたコスモスなど草丈の半分か3分の1くらいで切り戻しておきましょう。追肥もしておきます。
暑い時期ですので、灌水もお忘れなく。
植え付け後3〜4年たったシャクヤク、シャスタデージーなどの宿根草は9月に株分け、植え付けをしますので、植え付け場所に堆肥を入れて、準備をしておきましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)