2015年01月28日 四季の花づくり

本格作業期目前、土づくりを                  早川京子

 3月には、夏〜秋の花壇を飾ってくれる草花の種まき、球根の植え付けが始まります。その1カ月前くらいから、花壇の地ごしらえをします。
 寒中に天地返し、荒起こしをし、消石灰をまいて土の酸性を矯正してある場所は、大きな土の塊を細かく砕き、石や雑草の根を取り除きます。この後、腐葉土など有機物を、1平方m当たりバケツ1杯程度、油かすと骨粉も入れておきます。油かす、骨粉の代わりに緩効性の化成肥料でもよいでしょう。こうしておけば、3月の種まき、植え付け時には、草花がなじみやすいものになっています。
 寒中に荒起こし、天地返しをしていない場所は、スコップなどで深さ30cmほど掘り返して、消石灰を1平方mに100gまいておき、有機物と肥料を入れ、土と混ぜておきましょう。
 2月終わりから3月初めには地温も高まって、宿根草の根はいっそう活発に動きだすとともに芽も動きだします。このころ、元肥を施してやります。今年の活動の力を与えてやるのと同時に、来年の開花のための良い芽を作る体力養成のためでもあります。野菜くずや果物の皮などや緩効性肥料を施します。施す場所は、株際よりも株元から20〜30cm離れた所に浅い溝を掘って作ります。肥料や水は新しい根から吸収されるからです。施した後は土で覆っておきましょう。
 宿根草でもサクラソウは、発根が早いので植え付け、植え替えは2月上旬にやりましょう。寒中とはいえ、球根や養成中の草花は根の活動をしていますので、土の表面が乾いたら十分に水やりをします。
 12月から寒い場所に置いて管理していた水栽培の球根草花は、立春を過ぎたら室内の暖かい所での管理に移しましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)