2015年03月25日 四季の花づくり

種まき、植え付け本格化                     早川京子

 4月も草花の種まき時期です。それでも遅霜の心配される地域や、アサガオ、サルビアなど高温を好む物は、種まきを5月まで待ってもいいでしょう。特にアサガオは、日照時間15時間以下にならないと花芽ができないとされていますので、少々種まきが遅れても、生育期間は十分にありますので、ゆっくりまけます。高温を好むこれらの草花は、霜の当たらない場所があれば、そこに種まきをしたり、室内でまいたりして、育苗し大きくしてから植え付ける手もあります。気温が上がってくる時期ですので、意外に早く苗が込み合いますので、注意しましょう。
 3月に早まきした草花はそろそろ株間が込み合ってきますので、頃合いを見計らって、定植します。
 球根は芽が出ていようといまいと、中旬くらいまでに植え付けましょう。チューリップやスイセンなど秋植えの球根草花は、花が終わったらすぐに花殻を取り除き、球根への負担を少なくしてやります。その後、葉が緑色を失うころになったら、掘り上げます。スイセンはかなり長い間、緑の葉を付けていますが、それでも梅雨入り近くには掘り上げましょう。球根草花以外でも花殻は取り除くようにしましょう。雨がたまって花殻が腐ると病原菌が増殖して、病気のもとになります。
 菊は親木作りのために植え替えておいた冬至芽が芽を伸ばし始めたら、挿し穂を増やすため摘心します。まだ冬至芽を植え替えていない場合には、早めに4号くらいの鉢に植え付け、親木作りをします。この株から芽が伸び始めたら、摘心して側枝を出させます。摘心は下葉5〜6枚を残して先端部を摘み取ります。側枝に本葉5〜6枚以上出たころ、これを切り取り、先端の生長葉とその下の本葉2〜3枚を付けて挿し穂にします。これが、秋に花を咲かせてくれる株になります。
 今から菊作りを始めようとする人は、種苗会社や苗物店で苗を、4月中に購入しましょう。(この記事は「JA広報通信」に掲載されたものです)